斎藤さんのひみつ


ある雨の日、沖田と神谷は鍵善(※葛きり屋さん)にいた。
沖田は4杯目、神谷は1杯目の葛きりを、
美味しそうにすすっている。
神谷がふと顔を上げると、
必死で葛きりをすする沖田の肩越しに、
見覚えのある頭が見えた。
どうやら、斎藤のようだ。
「あれ?あれって斎藤先生じゃないですか?」
神谷は沖田に話しかけたが、
沖田はそれどころじゃないらしい。
でも無理矢理沖田の葛きりを取り上げて、
斎藤を確かめるようにうながした。
ちょっとしょんぼりしながら沖田は後ろを振り返った。
沖田は斎藤の姿を確認したあと、
連れの姿を見て嬉しそうな声を上げた。
「おや〜?斎藤さん、一緒にいるのは恋人ですかねえ?」
最近、沖田も神谷の影響されてか、
微妙に他人の色恋に首をつっこむようになってきたらしい。
「うーん、顔がよく見えないなァ。あっ、席を立っちゃいますよ!」
ふたりは目を合わせ、沖田は残りの葛きりを一気に流しこんだ。
手早くお会計をすませ、斎藤をつける沖田と神谷。
すると、斎藤とその女子は、
やたらすばやい動きで道を歩き始めた。
「随分歩くの、速いですねえ」
「なんだか恋人って感じじゃなくないですか?」
しばらくつけると、斎藤に気づかれてしまった。
「・・・・沖田さん?」
観念して物陰から出たふたりが見たものは・・・・
「ゲッ」
と思わずふたりで声を合わせてしまうほど強烈な、
山崎監察の舞妓姿だった。


------完-------


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直さんから頂きましたvv私の大好きな「たわごと話」シリーズです〜(*^−^*)
や、山崎さんの舞妓姿・・・!!!(爆笑)
思わず想像してしまい、更に笑ってしまいました(笑)
斎藤さん&山崎さん、密偵でもしていたんでしょうか??
この2人だったらどっちが女装しても笑えるでしょうね〜♪(←失礼。)
や、でも1度拝んでみたいかも(笑)
何たって沖田さんとセイちゃんもビックリな姿ですからねv
直さん、どうもありがとうございましたーvv

※この作品は「セピアガラス」と「野暮天同盟」双方に掲載させて頂いていますv※





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